1997年にCAPCOMより発売された
ブレスオブファイアⅢというRPG。
初めてプレイしたのは9歳か10歳の頃だったので
かれこれ20年以上前のゲームなんですね。
ブレスオブファイアシリーズは後にも先にも
ⅢとⅣしかプレイしたことがないのですが、
その二つが私の好きなRPGトップ5に入っています。
社会人になってからもPSPの移植でプレイして
裏ボスを倒すくらいやりこんだものの、
やはり長い年月のせいで色々忘れています。
今回はそんなブレスオブファイアⅢの思い出。
先日ブレスオブファイアシリーズの
公式ポータルサイトを見つけたので、
それを見ながら記憶を追ってみます。
ネタバレ全開です。
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舞台とか世界観とか
ブレスオブファイアⅢ(以下BOFⅢ)には
二つの大陸が舞台となっています。
一つは大昔に機械や科学技術で繁栄したものの
その後、強大な力を持つ竜と女神の大戦で
砂漠の大地と化した「彼の地」と呼ばれる大陸。
もう一つは、危険な兵器や竜の力を排除して、
モンスターを含めた全ての生き物が
平等に生きられるように女神が作った世界(大陸)。
主人公たちが生活するのは後者の大陸で、
竜が滅び、存在が伝説となった世界で
発掘された竜の卵から生まれた主人公リュウが
己の存在意義を探す物語となっています。
BOFⅢの思い出
戦闘システムは普通のターン制であるものの
育成面では師匠システムやラーニングなど、
ちょっとしたアクセントになってて楽しい。
リュウの竜変身も、様々な特性の掛け合わせで
色んな見た目のドラゴンになるのも良かったです。
何よりも好きなのはストーリーなんですけどね。
ひたすら逃避行を続ける幼少期と
自身の存在について明かされる青年期。
そして幼いころに生き別れたティーポの存在。
シリアスとコミカルのバランスがいい雰囲気と
ラストの舞台となる近未来風の古代文明。
昔のゲームにありがちな「お使い感」が少なく、
それでいて物語に遊びがある王道のRPGです。
ちなみに、私が初プレイをしたときは、
「ペコロス」というファイアブレスを吐けて
自動回復能力のあるキャラにロマンを感じて
ラストまで連れて行きました。
しかし、ある理由で魔法タイプの「賢樹」
という師匠に弟子入りしてしまい、
「魔法攻撃ができない魔法使い」が誕生し
ラスボス戦でかなり苦労をすることに…
師匠システムのおかげで、遊ぶたびに
育成の気分を変えられるのがとても良いです。
懐かしくなったので、色々調べて
ストーリーをざっと洗い出そうと思います!
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ストーリーのあらすじ
序盤
鉱山で竜として発掘されたリュウは大暴れし
そこで働く沢山の人を殺めてしまいますが、
鉱夫Aに不意打ちを食らって捕獲され、
トロッコで搬送されていたところを
近所の悪ガキ「レイ」に助けられ保護されます。
レイの子分である「ティーポ」と共に
しばらくは近くの村の食べ物を奪ったり、
心を入れ替えて魔物退治をしたりして過ごします。
やがて嘘にハメられて義賊っぽいことをさせられ、
金持ちに用心棒として雇われたホースマン
「バリオとサント」から制裁を受けてしまい
3人は行方がバラバラに。
その後、竜であることがバレてしまって
バリオとサントに再度捕獲されたリュウは
王都ウインディアの牢屋に入れられますが、
情けで助けに来た王女「ニーナ」と共に脱出。
ニーナのおせっかいでレイとティーポの
行方探しに付き合ってもらう途中、
今度はニーナ共々バリオ達に攫われてしまって
そこからも脱走しますがまた捕まりそうになり…
そんなこんなで古代遺跡?に住む
失われた機械などを研究する「モモ」と出会い、
植物の変異体「ペコロス」が仲間になりますが、
旅の途中でまたもやバリオ達に捕まります。
バリオ達の目論見で闘技大会で出されたリュウは
大会優勝常連である「ガーランド」と戦い敗北。
リュウが竜であると知ったガーランドは
何故かリュウ達一行の身柄を確保します。
面子を潰されたバリオとサントの兄弟は
リュウ達を逃さんと戦いを挑んできますが、
これをガーランドと共に撃退。
ここでようやく因縁のバリオ・サントに
引導を渡すことになります。
中盤
ガーランドがリュウを助けたのは
リュウが竜族で、天使の塔という場所へ
連れていくためだそう。
その後旅を続け、なんやかんやあって
天使の塔の近くにあるガーランドの故郷へ到着。
ガーランドの正体は400年前に竜族を滅ぼした
女神が率いた天使「ガーディアン」であり、
竜を全て排除するのが使命だとのこと。
天使の塔は、邪悪である竜族を封印するための地で
ガーランドはリュウに戦いを挑むが敗北。
戦いの後、リュウはガーランドに止めを刺さず
逃げるようにどこかへ消えます。
ーーー数年後ーーー
再び竜が現れたとの噂を聞いたガーランドは
リュウが産まれた鉱山でリュウを発見。
自分の使命は竜族を根絶やしにすることだが、
それが本当に正しいことなのか確かめたいそう。
もう一度、2人で天使の塔を目指すことに。
旅の途中、レイと再会する。
レイは幼かったリュウとティーポの2人を
守れなかったのをずっと悔やんでいて、
バリオ達の親玉である闇市の主に復讐を画策。
公務中のニーナ王女とも再会し、
レイと共に闇市の主(モンスター)を抹殺します。
強大な力を持つものがいる理由を知りたいレイ。
竜の存在理由を知りたいリュウとガーランド。
そしてリュウを守りたいニーナと共に
一行は天使の塔を目指そうとします。
王女であるニーナは公務があるため
リュウ達は少しのお手伝いをすることに。
公務先でモモ、ペコロスと再会し、
なんやかんやと問題を解決して天使の塔へ。
天使の塔へ着くと謎の女性ディースの声が。
彼女によると女神はここにおらず、
神に会うにはディースの封印を解く必要があり、
封印を解くためにはガーディアン・ガイスト
という男に会わなければならないそう。
ガイストは竜殺しに疑問を持ったガーディアンで、
話によると、邪悪とされている竜族は戦いの中で
皆、抵抗することなく滅んでいったとのこと。
ガイストの試練を突破し、ディースの封印を解いて
再度天使の塔へ向かうとそこには素っ裸の美女が!
ディースに「神の目」を授けてもらい、
一行は女神がいるという遥か北、
海の向こうを目指すことにします。
終盤①
北の海の向こうにあるとされる大陸は
「彼の地」と呼ばれているそうで、
次はそこを目指すということで船が必要に。
この世界では海を越える手段はなく、
外海を越えてくるのは流れ着く機械くらい。
情報収集をした結果、やはり
リュウ達の世界の船では海を越られないが、
海を漂流しているという外海の船なら
もしかしたら可能性はあるとのこと。
黒船とよばれるその船をなんとか掌握し、
一行は海を越え、「彼の地」へ辿り着きます。
海の向こうは荒野と廃棄物の広がる世界で、
人は住んでいるもののやけに生気がなく
応対も事務的な人ばかり。
機械の墓場を抜けて、
古代遺跡に辿り着くとワープ装置を発見。
色々あって「ドラグニール」という
聞いたことのない場所へ向かってみることに。
ドラグニールに着くとリュウ達一行は歓迎されます。
聞くと、ドラグニールの民はかつての
女神と竜の大戦のさなか、生き延びるために
竜の力を捨てた者たちが生きる村らしい。
力を捨てなかった竜族は皆滅んだが、
いつか生まれてくることを願って
身に子を宿して地下に逃げた竜もいたそう。
リュウはそういった竜族の力を受け継いだ
最後の子孫であるとのこと。
竜族の長は、世界を滅ぼすとされた
最強の竜の力”アンフィニ”を密かに守っていた。
僅かに復讐の心を残すドラグニールの民も長も、
最強の力をもって何を為せということもなく
全ての選択権をリュウに委ねます。
無事、アンフィニの力を受け継いだリュウは
死の砂漠を超えて女神のいる「古の都」を目指す。
終盤②
古の都は一言で言うと荒廃した近未来って感じ。
人が去って何百年もたったようですが、
外はアスファルトの道路や街灯が並び
屋内では機械兵が店を営業しています。
この奥に女神ミリアがいるそう。
ダンジョンを抜けていくと、
パネルに「エデン」と表示された場所へ。
「彼の地」の他の場所では見ることのできない
緑が広がる楽園のような広場に出ます。
そして、そこにはなんと生き別れたティーポの姿が!
ティーポは、リュウ達と生き別れた後
すぐに竜の力に目覚め、その強大な力のせいで
周りの沢山の人を脅かしてしまったとのこと。
曰く、竜族の力は存在するだけで
世界を揺るがす危険な力で、
女神はそういった竜の力を封印するため
ティーポをエデンに幽閉しているそうな。
「力のあるものは世界の秩序のために
女神に庇護されなければならない」
というティーポの主張を覆し、
リュウたちはティーポと戦います。
最後まで女神の考えは正しいと言いつつも
竜の力なんて欲しくなかった、
レイ達とドロボーでいたかったと言い残し
ティーポはこの世を去ります。
古の都の最深部。厳重なプロテクトを超え
遂に女神ミリアのいる神のフロアへ。
女神が従えるナビゲーターから、
- かつて砂漠化が進む世界を2つに分けた
- 緑の残る方に生き物の大部分を移した
- 危険な兵器や科学を禁止
- 安全な機械だけを外海の向こうへ送った
などなど、世界の根幹に係る部分を聞き、
フロア最奥のミリアの元へたどり着きます。
なぜ、竜たちは滅びなければならなかったか。
この世界で生き物が生きられる場所はほぼ僅かで
どうしても竜を遠ざける必要があったという。
ミリアはリュウたちと会話し、
おとなしく女神の力に守られなければ
人と世界は簡単に滅んでしまうと説得し、
リュウに大きな決断を迫ります。
- 竜の力を捨て、女神と共に生きる
- 自分の足で歩く
この選択により、エンディングが大きく変わります。
竜の力を捨てた場合、ティーポのように
楽園に幽閉されてリュウは過ごすことになります。
自分の足で歩くと決めた場合、
ミリアは世界を竜の力から守るため
リュウ達一行と最後の戦いをすることになります。
女神を否定し、自分達の力で生きると決めた
リュウ達が砂漠の遥か遠くを見つめるシーンで
物語は終わりをむかえます。
力を持つものの責任と選択
幼少期は悪巧みをする奴らに振り回され、
青年期は力を持つ者の責任についての物語です。
20年前のゲームなのにテーマに古さを感じず、
王道なのに勧善懲悪ではないところが魅力ですね。
やはり一番の名シーンは古の都での
ティーポとの再開と決別です。
似たような境遇の2人が出した真逆の答え。
そこに正解も不正解もないのが良いです。
私がこのゲームを初めてプレイしたのは
小学2年生くらいの頃なので、
その数年後に買ったRPGツクール3では
よくBOFⅢの設定をパクっていました。
というか今でも王道ストーリーを意識すると
リュウとティーポの関係をイメージします。
それくらい心に残っているRPGな訳です。
他シリーズと比較すると…?
私はⅢ以外はⅣしかプレイしていないのですが、
どちらにも良さがあって甲乙つけがたい…
システム的にはⅣの方が完成されているものの
Ⅲは物語の王道さがたまらなく好きです。
Ⅳはエグイ展開もあるからなおさらかな…
ⅢとⅣは同率でホントに大好きなゲームです。
ⅢもⅣも最終局面には重大な選択を迫られ
どちらの選択をしても間違いではないのが好き。
あと、物語や舞台設定に破綻がないのが良いです。
物語に誤魔化しがあると、あらすじを書いてて
「あれ?」って思う部分が出たりしますからね。
…なんか書いててBOFⅠとⅡが気になったので
これを機にNew3DSで遊んでみようかな?
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