ちょっとだけ冒険記

インドアな冒険ばっかしてるのです

修羅の門を読み返したら黒歴史の門も開いた。

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ダイエットをする傍ら、ふと部屋の掃除をしていたら、昔ハマって読んでいた『修羅の門 第弐門』を発見しました。

こちらは1987年から月刊マガジンで連載されて1996年に一度完結した『修羅の門』という格闘マンガの続編で、2010年に連載再開し2015年に完結しました。

 

あらすじとしては、現代の日本で、1000年不敗の殺人武術『陸奥圓明流』の継承者である陸奥九十九(むつつくも)が、陸奥圓明流が最強であると証明した上で自身が最後の継承者として陸奥圓明流の歴史を終わらせるため、現代の格闘技界の強いやつと闘っていくというものです。

『修羅の門』では序盤には日本の空手やプロレスラー、キックボクサー等のトップクラスに強い奴らに勝利し、中盤にはアメリカに拠点を移しボクシングのヘヴィ級チャンプとなり、終盤ではブラジルでヴァ―リ・トゥードというなんでもありの格闘大会で優勝します。

『修羅の門 第弐門』では修羅の門では最終回から謎になっていた部分が補完され、自身の生い立ちや前作(便宜上「第壱門」と呼びます)で解消されなかった伏線を解消しつつ、過去最強の強者たちと闘っていきます。

 

私が『修羅の門』を知ったのは、第壱門が既に完結していた2002年頃。
当時は中学生でした。

 

陸奥九十九は体格が日本人的(身長170㎝、体重70㎏くらい)なのにボクシングのヘヴィ級チャンプになったり、ごっついプロレスラーに勝利したり、普通じゃありえないんですけど、描写がリアルなせいで”ありえそう”に見えちゃうんですよね。

この”ありえそう”な感じがホントに厄介で、当時中学生だった私はこのマンガにハマり、ゼロ距離で敵を拳で打ち抜く「虎砲」や、拳の振動で相手の脳を揺らす奥義「無空波」をひたすら練習していました。

それらの事を思い出したら、次々と中学生の時のイタイ思い出が次々とあふれ出てきて、フラッシュバックを繰り返し、今現在心が折れそうになっています。

 

今回読み返した『修羅の門』と、同じく中学生の時にハマった『るろうに剣心』は私の黒歴史の墓場です。

私の、というか、同世代の男子は割とそうだと思いますけど。

私が特に練習したのは前述の「虎砲」、そして『るろうに剣心』の相楽左之助の必殺技「二重の極み」です。

これはマジで数ヶ月練習しました。

 

とにかく拳で敵を倒したかった私は、授業の休憩時間に廊下で壁にひたすらゼロ距離で衝撃を与えようとしたり、刹那の瞬間に二つの衝撃を与えようとしてました。

当時はウチの学校は空手部というものがなく(今は少年団のサークルがある)、我流で敵を倒す方法を模索していたんですよね。

ド田舎の中学校だったので、平成中期くらいだとまだ普通に殴り合いのケンカをしてましたし、その時はマジな顔をして「虎砲!!!!」とか言って技を放ってました。

今思うと本当にイタイ。別にケンカも強くなかったのに。

 

これが中学3年生くらいになると更に中二病を拗らせてしまい、家にあった木材で木刀を自作したり、神谷活心流奥義「刃止め」と「刃渡り」*1の練習*2をコソコソしたり、なんかもう思い出したくないことがいっぱい。

 

「修羅の門」とか「るろうに剣心」ってカッコいいキャラがマジな顔して、必殺技のリアルな解説や練習方法を話すのが大罪だと思います。

頑張ればいつかはできるようになりそうなのがホント極悪。

普通なら「ありえんべw」ってなっても、こっちはバカだし止める人(友達)がいないから延々とやり続けちゃうんですよね。

ちゃんと剣道や空手を習っていれば、道を踏み外すこともなかったのかなぁ…。

 

なんか、定期的に中学時代のイタイ思い出(黒歴史)と向き合わないと、その原因となったマンガ自体嫌いになりそうで怖いんですよ。

まぁ「るろうに剣心」に於いては必ずフラッシュバックが付きまとうんで、そもそも読むのに勇気がいるんですけどね…。

それに比べると「修羅の門」はまだ可愛いもんかも。「虎砲」以外の技はアクロバティックで身体能力的にムリでしたし。

 

最近フィットボクシングというゲームでボクササイズをしているのですが、フックやストレートをするたびに中二病時代と重なり、必殺技を練習していたことがフラッシュバックして、嗚咽を吐きそうになります。

あれだけ奥義や技を頑張って練習したのに、今は足かせにしかなってねぇ。

 

痒い痒い。

この頃の情熱をもっと他の分野に活かしたかったなぁと、後悔ばかりの青春です。

 

ちなみに昔練習したかいがあって、二重の極みは今も使えます。

実戦で使ったら指の関節が折れると思いますけど。

 

 

*1:手の甲で真剣白刃取りをして、その状態のまま敵に突進し、柄で敵の急所を突く

*2:立った状態で手の甲を頭の前で何度も交差させる練習

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