ペーパーマリオファンの中で評価が高めとの噂のオリガミキングをクリアしました!
プレイ時間は25時間ほどでした。
個人的な満足度は80点くらいなところでしょうか。
かなり良作なゲームだったと思います。
何よりも手放しで評価したいのが、圧倒的なグラフィック表現ですね。
紙で表現された世界の全てが美しく、個人的には「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」と並ぶほど散歩をしていて楽しいゲームでした。
比較的短時間でギュッと冒険感を味わえるゲームだったので、そこも評価が高いポイントでしたね。
賛否が別れている点とすれば、やはりザコ戦のバトルシステムとレベルがない点でしょうか。
巷で言われてるように、「ザコ戦に意味がない」とまでは思いませんでしたが、やはりザコ戦の報酬がコインと紙ペラしかないのは、物足りないというのも頷ける内容でした。
とはいえ私はバトルシステムのパズルも結構楽しめたので、ダルいとかは一切思わずに最後まで進めることができましたね。
お金もなんだかんだと用途があって丁度いい入手具合になってるので、残念なのはバッジなどのカスタマイズ性が薄かったところくらいでした。
あとは個人的に一番残念だったのは、ストーリーに関わるキャラがほぼみんなキノピオばかりで、面白みに欠けたところです。
これは、先ほどのレベルがない件と同様に、最近のペーパーマリオシリーズの製作における制約があるせいらしいですね。
この点は個人的に擁護が難しく、旧作の「マリオストーリー」のピンキーやレサレサ、「ペーパーマリオRPG」のクリスチーヌのようなキャラとの冒険を期待すると結構ガッカリします。
私は事情を知れたので一応妥協はできましたが、知らん人からすれば「知るかボケ」って話だと思うので、やはり旧作のように見た目に特徴を持たせたキノピオやクリボーなどを出せるようになればいいなぁと思います。
美しい紙の表現と冒険感が突き抜けたゲーム
考えてみるとオリガミキングはかなり尖った面白さを目指した作品なのかなと感じました。
RPGのようなレベル制でないこと、登場キャラに制約があることから、どうしてもRPG風アドベンチャーとしては面白さが物足りなくなるのは当然です。
ですが、そういった制約がある中でも、色々な工夫でプレイヤーに楽しんでもらえるゲームにしようという意欲が感じる点がいくつもあり、そういった点の全てが個人的に高評価なゲームでした。
まずはBGM。
本作はおおまかに5つのエリアに分かれた世界を冒険しますが、そのエリアごとに戦闘BGMのアレンジまでもが違うものになります。
RPGにありがちな、「悲しいときはこのBGMなんだな」とか「もう戦闘曲聴き飽きた」なんてことは一切なく、ゲームを最後まで新鮮な気持ちでプレイさせてくれました。
そもそもBGMが良いのも良かったですね。
特にキノピオタウンの大博物館のBGMは、この数年でトップクラスに好きになる程ステキな曲でした。
また、冒険を盛り上げるテキストも、無駄がなく、かつ膨大な量が用意されていて、頑張って、キャラ達に特徴を持たせようという意欲が感じられましたね。
このテキスト量とキャラたちの会話量が、ホントに丁度いい塩梅でした。
ベンチ(回復ポイント)に腰掛けたときにオリビアと雑談をするのとかも、程よく冒険してる感じを煽ってくれて良かったです。
また、賛否が別れているバトルシステムも、個人的には有り寄りの有りでした。
レベル制や育成要素がない点はRPG好きとして物足りなくはありましたが、逆に言えばレベルを上げてゴリ押して攻略するというのができないので、特にボス戦は印象に残るものが多かったです。
よく話に出る「ハサミ」のほか、火の鳥や番犬などは、ゲーム慣れした私でも結構ギリギリでした。
ラスボス戦も面白かったです。しいて言えば、面白かったのでもう少し戦っていたかったなぁという感じ。
そうそう、「意味がない」と言われがちなザコ戦も、なんとか新鮮さを出すためか、敵キャラ毎だけでなく、敵の数に応じて全く別のモーションが用意されてるのは感心しました。
ゲーム性云々はともかく、見てても楽しいゲームなんですよね。
あとは何と言っても紙の表現が素晴らしかったです。
世界が程好く広く、また、特色あるエリアに分かれていたので、本当に散歩してるだけで楽しいゲームでした。
個人的には川や海、波などの水の表現が見入ってしまうくらい好きでした。
余談ですが、ウチの3歳の息子も紙の表現を見てるだけで楽しいようで、スイッチのホーム画面を写すと「おじいさん(マリオのこと)やって、おじいさんやって」とせがんできます。
私も数あるswitchのゲームの中でも、オリガミキングはトップクラスにグラフィックが美しいゲームだと思いますし、この点だけでも良作とゴリ押せるくらい素晴らしかったです。
ペーパーマリオでは同率1位の作品
個人的な評価としては、ペーパーマリオシリーズの傑作である「マリオストーリー」と同率1位でオリガミキングは面白い作品でした。
ちなみに2位は「ペーパーマリオRPG」ですが、私はペーパーマリオRPGのダークな雰囲気がどうにも合わなくて、クリアはしたものの一回中断したんですよね。
マリオストーリーも思い出補正が強いゲームだと思いますし、今遊ぶと古さも目立つと思うので、そう考えるとオリガミキングが最高傑作にもなり得そうです。
というわけで、次作は本作のグラフィック表現を活かして、「マリオストーリー」のリメイクを期待しましょう。
売れるかは分かりませんが、文句のない作品にはなってくれそうな気はします。