ちょっとだけ冒険記

インドアな冒険ばっかしてるのです

対人対戦ゲームに触れることは生きる上で大事なことだ

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お題「もっと早くやっておけばよかったと思う事」

 

小さい頃からRPGというゲームジャンルが好きでした。

私が育った1990年代というのはゲームといえばRPG一強の時代で、特にスクウェアソフト(現スクウェア・エニックス)のファイナルファンタジー、聖剣伝説、サガシリーズなどを筆頭に、数々の名作が世に出されました。

遊べば遊ぶだけ強くなるキャラ達、ワクワクする冒険やストーリー、気持ちを盛り上げる演出やBGMなど。

あとは当時は気づかなかった部分ですが、基本的に「レベルを上げれば誰でもクリアできる」という点もRPGの優位点だったのでしょうね。

当時の容量が少ないゲーム作品の中でも、RPGは一本のソフトをクリアするまで20時間~40時間ほど遊べるものが多かったので、長く作品に触れて自分の性格形成に影響があったゲームもたくさんあります。

 

片や、当時は記事タイトルにしたような対戦ゲーム(ぷよぷよやストリートファイターなど)やアクションゲーム(マリオやゼルダの伝説など)があまり好きではありませんでした。

ゲームクリアまでは数時間程度のものが多く、ストーリーにワクワクすることも少ない。

余談ですが、昔、親におねだりをして勝ってもらったニンテンドー64の「ヨッシーストーリー」は、分岐こそあれど一周3時間程度で終わってしまうボリュームで、当時は両親に申し訳なく思った記憶があります。

 

また、遊べば遊ぶだけ自キャラが強くなるRPGと違って、対戦ゲームやアクションは、ゲーム内で目に見える成長というのはあまりありません。

あくまで「自分の成長を楽しむゲーム設計」というのが対戦ゲーム、アクションゲームといったジャンルにありがちなものになっています。

RPGが「ストーリー上の一番の大ボスを倒す」という明確な目標を用意されているのに対して、対戦ゲームやアクションは、自分で楽しみ方を考えなければすぐにゲームが終わってしまいます。

対戦ゲームであれば最高難易度を突破したり一番強い友達を倒すとか。アクションであればノーダメージを目指すとか。

当時はオンラインでの対戦やスコアアタックなんかもありませんでしたからね。友達と遊ぶのでなければ、自分で楽しみ方を模索するという面が強かったと思います。

 

そんなゲーム人生を送ってきたわけですが、私は25歳のときに初めて「対戦ゲームをちゃんと練習したい」と思う機会に恵まれました。

当時、失敗ゲームハードと言われていたWiiUの「スプラトゥーン」です。

言わずと知れた4人対4人で戦うチームシューティングゲームで、基本的にはオンライン対戦専用のゲーム作品です。

私はこの作品で、生まれて初めて人とゲームで競うヒリヒリ感やストレス耐性を養っていけたように思います。*1

長いことゲームに触れてきて、慣れ親しんだコントローラーを握ったハズの私でしたが、やはり最初の頃は「対人対戦ゲーム」に触れてこなかったせいで、イマイチ勝つセオリーも上達のコツも掴めていなかった感覚があります。

 

あれから10年以上経って、いまではガチガチの対人対戦ゲームである「ApexLegends」というゲームをそこそこいい値段がするゲーミングPCで遊んでいます。

今の自分の強さ(上手さ)は、少なくとも上位20%くらいといったところ。(ソロダイヤⅣ)

スプラトゥーンなどのこういった対戦ゲームを始めた頃は、人間を相手にしているという感覚になかなか慣れられませんでした。

コンピューター相手と違って、人はフェイントを入れてきますし、接待なしの全力で勝つための攻撃をしてきます。

また、ゲームキャラクターの強さは自分も相手も基本的には同じなので、RPGなどと違ってキャラの強さでゴリ押すこともできません。

与えられたリソース(資源)や制限時間内で、他プレイヤーよりも多くの成果を上げるための方法を、何度も失敗を繰り返して試行錯誤していく必要があります。

 

こういった対人ゲームをPvPといいますが、最近はだんだんとコツのようなものを掴めてきました。

① どんなゲームにも勝つためのセオリー、勝ちやすい行動というのがあるので、まずはそれを感覚的に無意識レベルで行えるようにすること。

→ youtuberなどで強いプレイヤーがいればそれを参考にする。できればプロとかじゃなく、自分より一回り強い程度の人を参考にすべき。

② 人気ゲームであれば、どのキャラクターでも最大限の個性を活かせれば活躍できるようにはなっているハズなので、使うキャラ固有の強い行動を覚えること。

→ 得意なキャラを見つけて練習しつつ、脳トレを兼ねて苦手なキャラなども色々使ってゲームの理解度を深める。

こんなところでしょうか。

 

時間が掛かるのが①の部分です。キャラクターが多かったり、マップが広かったり構造が複雑だと、強い行動の感覚を掴むのにかなりの数の失敗をしないといけません。

また、改善点に気づいたり受け入れることにも慣れが必要です。特に「ゲームに慣れてきたな」というときほど「自分は上手くやってる」と勘違いしてしまうことも多いと思います。

 

ネットでよく見るやつ

PvPの対戦ゲームに慣れてくると他のゲームでも考え方の応用が効くし、私生活を含めた色んなことの解像度が上がりやすかったり、上達が早くなっている感覚があります。

ApexLegendsは2,500時間以上遊んで上位20%くらいの上手さを得られましたが、たまに他のゲームで遊んでみても、100時間もあれば初心者帯は余裕で突破できたりしてます。

まぁ対人ゲームと言っても、私はFPSやTPSくらいしか対人はやってないので、格闘ゲームとかだとどうなのか分からないけど。

もしかしたら自信だけかもしれない。でも自信も結構大事です。

 

人を相手にして競り勝つための考え方というのは、対人競技に触れないと中々身につきません。

そして現実のスポーツと対戦ゲームと明確に違う点は、現実では自分や仲間のフィジカルで解決できたりするのが、対戦ゲームだとゲーム内のリソースだけで勝利を目指さなければならない点。

要はゲームの方がより頭を使わないと勝てないということ。

 

また、身体能力というのは見た目や数値でもある程度分かるし、鍛え方も分かりやすいものですが、対戦ゲームで養われる脳の力というのは意図して鍛えるのは難しいし、数値で反映させることもできません。

そして、恐ろしいのがこういった脳の力は対人対戦ゲームでしか養われない点。

前述のとおり、私なんかは25歳まで対戦ゲームをガチで練習したことがなかったので、学生時代に勉強はそれなりにできてはいましたが、脳の力自体は弱かったんじゃないかな?と振り返ることも多いです。

現実の社会も見ようによっては超巨大なオープンワールド対人ゲームなわけですから、やはり幼い頃から人に競り勝つトレーニングをしないことには、生きることがじわじわと辛くなってしまいます。

中にはフィジカルだけで社会を乗り越える体育会系の人もいますけど、やはり脳の力も鍛えた方が良いんじゃないかなぁとは思いますね。

 

対人対戦ゲームは、真面目にやればやるほど大きなストレスを感じやすいものですが、自身のメンタルの成長のためにも、楽しく続けていければなと思います。

 

ちなみに脳科学的にはどうなのか分かりませんが、新しいことを始めると脳がチリチリする感覚があったりしませんか?

この感覚を「脳にシワが増えてる」と表現してるんですけど、これが脳に効いている気がしてます。

年を取っても、脳の力を衰えさせないように、どんどんと新しいことに挑戦していきたいものです。

*1:本当は中学生くらいの頃にスマブラDXはあったんだけど、周りに突出して上手い奴がいなかったし、ド田舎で大会なども無かったので、嫌いなやつ(ヘタっぴ)を倒したところで満足しちゃってた

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