幼少期からウルトラマンや仮面ライダー、ゴジラなどの特撮モノに全く興味を持たず生きてきた私ですが、昨年頃から息子がyoutubeでゴジラを知り、興味を持ったことからちょこちょこと一緒にアマプラで映画を見るようになりました。
その後大体の昭和後期~平成ゴジラ映画を見てしまって、次の映画の選択に悩んでいるときにガメラの存在を知りました。
試しにと1~3を見せてみたら相当好みだったようで、今回は比較的評価が低いとされている【小さき勇者たち~ガメラ~】をじっくり見てみました。
思った以上に楽しめたので、今回は感想をまとめていきたいと思います。
普通に泣けた
これは自分が歳を取ったからというのもあるんですけど、「子供たちが子供たちにしか分からないモノで勇気をもって困難に立ち向かう」という構図があまりにもエモくて普通に泣けちゃいました。
この映画の主人公は11歳の少年なのですが、子役の方の演技はもちろん登場人物全員が人情味のある役どころとなっていて、俳優さん達の演技も全く臭くなく、安っぽくなく、ちゃんと作品に没入できるものになっていて最高でした。
唯一クライマックスはおそらく誰しもが「ん?」となる演出で、説明しようとすると結構スピリチュアルな感じになるような展開ではあったんですが、BGMと子供たちの切迫した表情とで、なんか分かんないけど泣けちゃう映画なんですよね。
そもそも序盤~中盤にかけての、主人公の少年とガメラ(子亀のトト)との友情を育む展開なんかは普通に見てるだけで泣けてきちゃう。
だって絶対このあとガメラは傷つきながら戦うし、最後はガメラが死ぬか少年との別れが確定してるんですもの。
登場人物のキャラ造形が良い
プロローグは33年前にガメラのおかげで生き延びられた幼少期の父親の視点から始まります。
これがそもそもエモい。だって父親は今の私と同じような年齢なんだもの。
男は父親になると人生の主役が息子に引き継がれていくような感覚で生きていくものですが、まさにこの映画も父親が前作主人公のような空気感で始まり、息子である主人公を保護しつつ、最後にはガメラの元へ送り出します。
父親が『保護者』という立ち位置から一歩踏み出せたキャラ造形なのが良かったですね。
幼い頃にガメラを見て、ガメラに救われたという過去を持つ設定だからこそ、息子の荒唐無稽な話にも耳を傾けることにちゃんと説得力を持たせられています。
その他少年の友達3人も、ちょっと悪友っぽい男子と少し幼い弟、自分の部屋の窓から直接話ができる距離感の少し年上の女の子、といった感じで、ジュブナイル感全開の描写がとても良かったです。
これって怪獣映画になるの?からの展開
途中までは全然怪獣映画っぽさがないハートフルな展開なわけですが、唐突に凶悪な敵怪獣が現れ、そこそこエグイシーンが始まります。
この辺りがちゃんとスパイスになっていて、なおかつ起承転結の転になっていることで映画が印象に残るようになっているのが上手でした。
そこからクライマックスまで展開がダレないのも良い。映画の尺もちょうど良くて、子供も飽きずに最後まで楽しめていました。
というかウチの息子はガメラ(トト)に感情移入&没入しすぎて、ヒーローショーでヒーローを応援するくらいの気迫で映画を見ていました。
今作のガメラはかなり可愛い見た目をしていますけど、ウチの子は今作のガメラ(トト)が一番好きなようです。
世間からの評価はあまり見られない本作ですが、怪獣好きの子供に刺さる映画にはちゃんとなっているようですね。
いくつか気になる点も
よく指摘されることですが、主人公の少年がガメラを失いたくないがために、戦いに若干ブレーキを掛ける存在になっているのが若干ノイズにはなっていました。
個人的にはあまり気にならなかったものの、ちょっぴりブレーキが強いかな?という印象はあったので、怪獣ファイトを期待していた人にはだいぶノイズが強かったんじゃないかなと思います。
あとは最初に敵怪獣を撃退したあとに、間髪入れずに味方側のガメラを拘束したのも危機管理がダメじゃない?と思ったり。
あの後すぐ敵怪獣が息を吹き返したらもう終わってた気がする。
ただまぁ、今作の敵怪獣は自衛隊でも普通に撃退可能な規模感だったような気もするので、ガメラがいなくても人間の力だけでなんとかなったのかもしれない。
冒頭のギャオスの群れとかの方がヤバかったかもしれないですね。
子供と見る映画として割と最適の一本
私は「怪獣ってーw子供が好きなものでしょ?w」みたいな親なわけですが、本作は親子で楽しむにはかなり最適な一本だなと感じました。
ちょっとエグイシーンはありますが、最近の鬼滅の刃などの作品に比べたらぜんっぜん大したことないです。(そもそも鬼滅を園児とかが見てるのをどうかと思うのだけど)
大人目線でも演出や展開に納得感のあるものになっていますし、少なくとも映画選びに失敗したと思う人は少なそう。
10年前のシンゴジラから近年のネトフリのゴジラやガメラの流れで、最近は特撮や怪獣作品がアツい空気を感じますし、もうちょっと日の目を浴びてほしい映画だなぁと思いました