ほぼ全くウルトラマンと仮面ライダーを知らずに育ってきた私が、今回シンウルトラマンとシン仮面ライダーを見てみました。
結構評価は低いみたいですけど、個人的にはかなり楽しめました。多分昔から特撮が好きな人たちとは全く違う目線で見れたと思うので、感想をまとめていこうと思います。
特撮に興味がないワイ
いきなりですが、私は特撮映画が好きではありません。特に大型怪獣が出てくる系の特撮は特に興味を持てませんでした。
一番特撮というジャンルに脂が乗っていた時期というのは、なんとなく昭和後期~平成初期くらいだと思いますが、平成元年生まれの私は赤ちゃんか小学生くらいのときで、私は割と世代といえば世代の人間でした。
友達とビデオテープのモスラとか見ていたような記憶はありますが、当時の感想もどうにも作り物っぽいし、映像として面白いなと思ったことがありませんでした。
というかウルトラマンにしたってゴジラにしたって、人間がかませ犬ポジションであって、最後はウルトラマンやモスラ頼みなのも感情移入できなかったです。
偉い人が会議をしようが、科特隊?が戦闘機で攻撃しようが、結局は自分たちのコントロールできないところで物語が収束していくところに臨場感を感じられなかったし、その感想は今も一緒です。
なので、『特撮=古いモノ』という印象のまま大人になりました。
(唯一仮面ライダークウガやアギト、竜騎は少し見てた)
昭和の特撮も面白いんだぞ!というシン2作
シンウルトラマンとシン仮面ライダーは、昭和特撮に全く触れてこなかった私でも結構楽しく見れました。
初代ウルトラマンや初代仮面ライダーを全く知らないのでアレですが、恐らくシン2作はかなり初代のオマージュがあるんだろうな、というかリメイク?リマスター?的な原点回帰の立ち位置を狙った作品だろうと感じたのですが合っているでしょうか。
youtubeでのレビュー動画で、昔からの特撮好きの方々の感想を見ると、
『特撮ってのは実際に無いものをレンズを通してあるように見せかけることに全力を尽くしていたものなのに、昔の焼き増しを見せられて我々はどうすればいいんだ!』
という批評があったので、「原点回帰なのでは?」という感想は恐らく合っているんだとは思いますが、私が映画を見て思ったことも、
『俺がふんわりイメージしてたウルトラマン(仮面ライダー)ってこんなイメージだわw』という感じでした。
その上で、やはり映像のクオリティは令和のそれですから、小さい頃に感じたチープさは極力取っ払われていて、『昭和のウルトラマン(仮面ライダー)って本当にカッコいいし、俺(庵野)が間口を広げるから見ろ!』というような思想が見えた気がしました。
前述したように私はウルトラマンや仮面ライダーなどに興味を持たず大人になったわけですが、昔の特撮も見てみたいなーって気持ちになるくらいにはパワーのある作品だったと思います。
シンウルトラマンの宇宙人的な不思議な回転→キックとか、スペシウム光線の格好良さだとか、仮面ライダーのサイクロン号(バイクの良さ)とか、ライダーキックのシンプルな格好良さだとか。
それを見れただけで、昭和特撮の入り口にもなるような良い作品だったように思います。
シンゴジラとの違い
よく比較されるのがシンゴジラと後半のシン2作品とでは、後半のはあまりに演出がチープじゃない?というものがあります。
確かに…とは思いつつ、これは逆にシンゴジラが特異なんじゃないかと思います。
ゴジラは作品によってシリアスだったり、めちゃくちゃ子供向けに振り切っていたりと様々ですが、シンゴジラのようにゴジラだけが怪獣として出てきて人間の力だけでゴジラを倒す映画は初代(1954)と平成第1弾(1984)のみのようです。
逆に言うとゴジラ映画というのは、一般的には怪獣VS怪獣のイメージなものを、シンゴジラでは敢えて原点回帰して人間の力だけでゴジラを倒すことに振り切った作品なわけで、それに説得力を持たせるためには、あれだけの豪華キャストが必要だったんじゃないかなと。
なので、シンウルトラマンとシン仮面ライダーがチープなわけじゃなくて、シンゴジラが豪華すぎたんじゃないかなと思います。
実際、ウルトラマンや仮面ライダーのオリジン的な要素は私のような門外漢にもしっかり刺さったわけですから、庵野さんの狙いはちゃんと狙ったところに届いてるんじゃないかなと思いました。
シン仮面ライダーのアクションのコマ割り
あと、よくシン仮面ライダーのアクション時のぶつ切りにされているコマ割りを批判されているのを見るのですが、あれってあえてああいう演出なんじゃないんですか?
昔ニコニコ動画でよくネタにされてた1970年代の東映版スパイダーマンに似ているなと感じたのですが、当時としては画期的な演出が多くあったようで、あれがオリジンとなっているものに今日の戦隊ヒーローがあるそうです。
まぁ、仮面ライダーと演出面での繋がりがあるのかは分かりませんが、門外漢の私としては、『なんか昔の特撮のイメージってこんな感じだなー』っていうふわっとしたノリで違和感なく見れたので、そんな叩かれることかなぁと。
そもそもそんな最先端の令和仮面ライダーを期待するのだったら、毎週日曜日にやってるTV仮面ライダーの映画化とかに言えば良くない?とも思います。
特にシン仮面ライダーについては映画評論家がメチャクチャ叩いてる印象があるけど、シンシリーズが狙ってるのって多分そこじゃないでしょ?って違和感が凄いです。
特撮に触れてこなかった人向けの昭和特撮
「特撮を知らない人でも楽しめる昭和特撮」というのが、特撮に興味を持たずに大人になった私の印象です。
唯一、シン仮面ライダーに文句を言うとしたら、竹ノ内豊と斎藤工がノイズだったかなぁ。
シンウルトラマンの視聴後だったせいで、「斎藤工は人間なのか?改造人間とか宇宙人なのか?」という要らん思考リソースを持っていかれましたし、竹ノ内豊は内輪ノリな印象も感じたし単純に食傷気味でした。
一本の映画としては昭和の作品っぽい不気味さをキレイな映像で見られて楽しかったです。
「昔のウルトラマン(仮面ライダー)ってどんな作品?」って言われたときに紹介する一本としては割と最適じゃない?と思うのだけどどうでしょう。