2025/9/4にNintendoSwitchのGBAクラシックスでゲリラ配信されたマジカルバケーションを2週間ほどどっぷりプレイしました。
ゲーム本編はもうクリアしていて、精霊コンプも目前で、100人アミーゴも達成済み。
子供のころは「こんなダンジョン入れないだろw」と思っていた闇属性専用ダンジョンシサバレイも、光属性高レベルのアミーゴの方のおかげで、巻き戻しプレイをしながらなんとか突破しました。
現在は光属性にクラスチェンジするべく、ガラムマサラ15Fのボスやザコを相手に脳死でレベル上げをしているところです。
まぁどんなに時間が掛かってもあと40時間ほど、累計80~100時間もあれば全ダンジョンの踏破はできそうだな、といった感じ。
本編自体は20時間くらいで終わるし、昔のゲームはギュッと短い時間で楽しめていいですね。
そんなわけで今回はマジカルバケーションの思い出でも書いていこうと思います。
改めてプレイしたらこんなにいいゲームだったのかと気づけましたので。

24年前のマジカルバケーションと私
ゲーム発売当時の私は中学校1年生でした。
マジバケを知ったのはVジャンプか何かの広告で、その約2年前に大ヒットしていた聖剣伝説LoMと絵柄が同じということもあり、紙面を見ているだけでワクワクしました。

また、広告と一緒に掲載されていた販促マンガもかなり刺さりました。
熱血漢のキルシュとクラスのマドンナ的存在(に見えた)キャンディとの恋の行方が気になりすぎて、絶対に購入してやろうと思ったのです。
特に、空回りがちなキルシュは自分と重なるように見えたし、クラス一の美人であるキャンディはワイの初恋の子に重ねてしまったので、思春期の悶々とした感情がゴチャゴチャと絡まっていきました。

中二病の入り口としても最高で、ゲーム開始時に自分の属性を決められるということもあり、火属性はありきたりだし、風や水は属性は弱そう…、っぱ漢は刃属性よ!!みたいな自己表現できるところも楽しかったです。
ちなみに今回は古属性にしました。歳を取るとエモいものが好きになっちゃうからね。
あとは仲間キャラのメンバーをどうしようかと妄想するのも楽しかったですね。
主人公と自己投影キャラであるキルシュは確定、ヒロインのキャンディも確定、落ちこぼれキャラのピスタチオも育てたいし...みたいな、6人で冒険できるシステムもパーティに個性が出せてワクワクしました。
...まぁプレイ済みの方は知っているでしょうが、ヒロイン力強々に見えたキャンディはストーリー最終盤まで仲間にならず、加入後も育成にやたらと時間が掛かるので、ラスボス戦は苦労した記憶があります。
まぁでもその分加入したときは、もうなんか「好きな子と付き合えました!」くらいのなんか嬉しさがあったのを覚えています。
それまでのストーリーも不穏だったから、カタルシスがハンパなかった。
でも期待していたキルシュとのイベントは全然ってレベルで無かったので、そこはガッカリしたかな。
マジバケはかなり面白いゲームだったけど、販促マンガで期待していた冒険とは違う内容だったなぁ、というのが当時の感想でした。
エピローグも通常属性ENDだとそこまでエモいものじゃなかったので、ポツポツと記憶に残るシーンはあったけど、そこまで「神ゲー!」とはなりませんでしたね。
一番記憶に残ってるのが100人アミーゴで挫折したことですし。

24年ぶりに遊んだ感想
キャラについて
今回遊んでみて思ったのが、結構キャラの好みが変わったなぁ~ということ。
子供のころは毒属性のカベルネは変なヤツだなぁとしか思わなかったし、女の子もブルーベリーは変な頭だし、レモンは暴力的で、アランシアはキルシュの恋の邪魔をする敵だと思っていたし、全く可愛さが分かっていませんでした。
当時はとにかくキャンディキャンディって感じだったと思います。
また、今回はキルシュをほぼ全くメンバーに入れませんでした。
もう自分もジジイになって、熱血キャラに魅力を感じなくなっちゃったんでしょうね。
逆にアランシアやブルーベリー、レモンがメチャクチャ可愛いじゃん!っていう風に見えて結構な頻度でメンバー入りしたし、カベルネも終盤にちょっとだけ使ったりしました。
特にアランシアはラスボス戦まで連れて行ったほど。
思い出の女の子であるキャンディも、序盤から中盤にかけてはキルシュと同様にあまり興味が無くなり、最終メンバーに入れない予定ではあったのですが、ストーリーが良すぎたのと、やっぱりイラストもドット絵も可愛いということでしっかり育てなおして、現在もメインメンバー入りしています。
まぁこのゲームは素早いキャラが大正義なところもあるのでね。強さを求めるならキャンディとピスタチオはマストでメンバー入りします。
あとは古属性のカフェオレも最終メンバーに入りました。
このキャラも昔は良さが分かってなかったと思うけど、今だったらトップクラスに好きな生徒かもしれない。
ラスボス戦前のセリフとかカッコ良すぎました。

ストーリーについて
小さい頃に遊んだときの記憶は、「なんかストーリー暗くね?」です。
マジカルなバケーションな明るく楽しい大冒険かと思いきや、序盤から拉致事件が発生してみんなピリピリしてるし、最初の村でも殺人事件が起こるし、キャンディは全然仲間にならないし。
当時中学生でしたが、結構感受性が強い方の性格なので、「怖い」と思いながらプレイしていた記憶があります。
序盤の世界「光のプレーン」でも結構刺激的なのに、中盤以降の闇のプレーン、エニグマの森、死のプレーンとか、なんかホラーゲーム的な恐ろしさを感じていました。
いま改めてプレイすると、怖いとか暗いという印象は全く無く、聖剣伝説LoMみたいな哲学風味のテキストも合わさって、最後までワクワクしてストーリーを追いました。
ベナコンチャ遺跡の古代文明的な雰囲気とか、リギニオ密林の神秘さとか、ドット絵だから空想できる余地もあって楽しめました。
ストーリーについては、子供の頃は「ヴァニラとかよく分かんねぇ、レベルを上げてエニグマのボスを倒して、キャンディと合流出来たらクリアだろ?」くらいにしか理解できてませんでしたが、今遊ぶとミステリーの風味も感じられて、エンディングもエモくて感動しました。
これ、セーブデータが一個しか作れなくて周回プレイできないのが良くなかったんでしょうね。子供の頃に何回も遊んでたら結構記憶に残るゲームになってたと思います。
ラストシーンのマドレーヌ先生の「私に憑いているエニグマはどんなのだと思う?」みたいなセリフからのラストのネタバラシも、もーうたまらなく好き!って感じになりました。
たぶん当時おこちゃまだった私は良さが理解できなかったんでしょうね。全然覚えてなかったですもん。
今遊ぶとマドレーヌ先生が一番ヒロイン力高いですわ。おっとりしてるけど最強格っていう。
「バブみ」とかいう言葉が無かった時代のゲームですからね。ちょっと時代を先取りしすぎてたのかも。
あとは、今回たまたまゲームクリア直前に100人アミーゴを達成して闇属性でエンディングを迎えたのですが、まさか専用のエピローグがあるとは思いませんでした。
youtubeで他のエピローグも確認しましたが、闇属性エンドが一番エモい、というかカッコ良くて運が良かったなぁと思いました。
たぶん通常属性エンドを迎えてたら、闇や光属性のエピローグに気付かなかったんじゃないかな。
暗かったストーリーも大団円でキッチリ〆られ、こんな神ゲーだったかぁと24年越しに感心しました。

ゲリラ配信に圧倒的に感謝
まさか令和になってキャンディキャンディ言っていたあの頃の自分に折り合いを付けられるとは思いませんでした。
とにかくカエルグミ無取得と100人アミーゴのトラウマが大きいゲームではありましたが、今回のプレイでどちらも克服できて、肩の荷が下りたような晴れやかな気分があります。
ガラムマサラも時間をかければクリアできそうですし、長年の心のしこりが取れそうです。