ちょっとだけ冒険記

インドアな冒険ばっかしてるのです

東京

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嫁の実家に顔を出しつつ、約2年ぶりに東京に旅行に行ってきました。

 

2年前の時点で妙に外国人が多いなと思っていて、最近は外国人絡みの不穏なニュースが多いこともあり、東京駅の新幹線ホームから山手線の乗り場まで歩く間も、どこか得体のしれない怖さがありました。

東京駅には義父が迎えに来てくれていて、車を停めた駐車場のある秋葉原駅まで、子供たちとはぐれないように慎重に移動しました。

ほんの数年前まで東京なんて大したことない、という気持ちで旅行出来ていたのに、今回の旅は終始外国に来たような警戒心を拭えずにいました。

 

空が暗くなった20時過ぎの秋葉原駅に着いて最初に目にしたのは、アイドルコスチュームを着た6、7人の若い女の子達でした。

プリキュア好きのウチの娘が近くにいた一人に食いつき、チラシを受け取りながらももじもじしていたので、私は娘の代わりに一言二言返事をしてからなんとかこのアイドルの苦労を労いたいと思い、とっさに「ご苦労様です」と謙譲の意を込めて深々と頭を下げました。

 

アイドル姿の若い女の子に向かって言う一言が「ご苦労様」って。つくづく自分はオジサン(というかジジイ)になってしまったんだなぁと再認識しました。

 

 

あとからチラシを見たのですが、おそらくは地下アイドルか何かなのでしょう。

集客や周知のために夜の8時や9時までチラシ配りをするのは、活動が楽しいならまぁいいのですが、努力が報われるとも限らないことを思うと胸が痛くなります。

 

 

チラシ裏にはわざわざ直筆のサインまで。

周知のためとはいえ、これを100枚単位で用意しているのを思うとしんどい。

 

みんな頑張りすぎだよ。

 

 

秋葉原がもはやオタクの街ではなく、外国人観光客向けになっているというのは、路上で街路樹のように立っているメイドカフェか何かの呼び込みの女の子達を見て察しました。

どの子も服装だけはゴスロリや巫女風とかのコスプレなのに、顔を見るとどうにも水商売の延長のような顔色の女の子ばかり。

みんなとにかく表情が死んでいて、元気がいいなって子も皆無でした。

 

そもそも呼び込みというか声も出していなかったし。噂に聞く「立ちんぼ」とあまり変わらないような、ヒリヒリとした圧を感じました。

 

 

そして、何よりも痛感したのが人の多さ。

東京ならではの他人との無関心さも相まって、自分が本当に何者でもないということを再認識させられました。

青森の田舎では若者かつ子供が2人いて、それなりの立場で仕事をしているというステータスを持つ私も、東京ではしょぼくれた田舎から出てきたジジイです。

 

こんな人並みの中、人としての誇りを持ちつつ埋もれないように生きるのはしんどすぎるだろうと改めて実感しました。

 

 

もう私は東京に憧れることは無くなったし、最近は東京で遊びたいとすら思わなくなったからいいのですが、心配なのはウチの息子たちです。

おそらくは将来県外に出て大学に行ったり就職をするのでしょうが、少なくとも私はこんなところで生きていける気がしねぇとしか思えませんでした。

何もかもが規格外で、この東京という大都会で、胸を張って生きている人がどれほどいるのだろうと怖くなります。

 

東京に限らず、この社会で生きていくために必要な能力は何なのでしょうね。

 

学歴?体力?社交力?辛くても平気な表情ができること?

東京の街並みを見ていると「ここは人が生きられる場所じゃない」という印象しか受けなかったのですが、この魔境で生き残る人たちはどれほどの修羅なのだろうと畏れてしまいました。

 

私の場合は「誠実さ」一本でなんとかなっています。

そういう居場所が、将来の息子たちにもあるといいなぁ。

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