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【星新一】「地球から来た男」の各短編ごとの感想!「ゲーム」と「来客たち」の解釈が難しかった。

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つい先ほど星新一のショートショート

「地球から来た男」を読み終えました。

 

10分くらいで読める短編が17コ収録されており、

皮肉めいているお話やオチが奇妙なものなど、

とてもバラエティに富んでいて楽しかったです。

 

まるで超面白い読み切り漫画を

いくつも読んだような読後感でした。

 

今回は各短編ごとの感想を書いていきます!

 

 

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感想

地球から来た男

地球から追放された男が目を覚ました場所は

地球と瓜二つの星だった、というお話。

 

全体的な物寂しさや孤独感が私は好きでした。

 

私の身の回りのものが果たして本当に本物なのか

自分に問いかけたくなる作品です。

 

夜の迷路

深夜にどこからともなく聞こえてくる

女性の声を追いかけた青年のお話。

 

女性の声の正体は悪魔か何かだったのかな?

なんにせよ幸せならそれでいいのでしょうね。

 

改善

なぜか未来のことを予測できる男の話。

 

どこまでが本当か嘘か分からないお話でした。

読み込めば理解ができるのかな…?

 

もてなし

ふとしたことから”ブルギさん”になった男の話。

 

ブルギさんが何だったのかはオチで分かります。

 

最初の男とは10ヶ月で交代したということかな?

奇妙で恐ろしく、本当にありそうなお話で好みでした。

 

ある種の刺激

社長にまったくの非合理的、非現実的な命令を受け

それをこなすうちに幸福になった男の話。

 

娯楽マンガのようで面白かったです。

 

あと五十日

死神のようなものに取り憑かれ、

あと50日しか残されていないと囁かれる男の話。

 

しっかりと身辺整理した男が

最後に迎えるオチが奇妙で面白かったです。

 

私だったらどうしていただろうと

想像してみるのも楽しい作品でした。

 

包み

あるとき突然預かることになった包みのおかげで

画家として大成した老人のお話。

 

なにごとも気の持ちようだということですね!

 

密会

恋人だった女性から念力のようなものを受けて

夜な夜な会話をすることになった男のお話。

 

これといったオチなどはなくて、

何かが便利になることによって

常識が変わることが書かれたお話でした。

 

近年の科学の発展と照らし合わせてハッとしました。

 

住む人

とあることがきっかけで、人里離れた場所で

一人さみしく暮らすことになった男の話。

 

コチラも実際にありそうなお話でした。

「名誉ある無期刑の囚人」というのは

言い得て妙だなぁと納得しました。

 

はやる店

お話自体がオチみたいなものなので割愛。

 

何が青年にとっての幸せだったのか…

 

ゲーム

悪魔を手玉に取った男の友人のお話。

 

ん??とオチがいまいちよく分からなくて、

なにかハッとするロジックがあるハズだと

読み直したりネットで調べてもイマイチでした。

 

人智を超えた存在をコケにしようとして、

バチが当たったということでいいのでしょうか。

 

戦士

ある日、地球を守る戦士として選ばれた

やり手のサラリーマンである中年男性のお話。

 

オチがとにかく秀逸でした。

一番好きな話です。

 

来客たち

「ゲーム」と同じく、

これもオチがイマイチ分からなかった作品です。

 

コチラはお話自体も難しかったですね。

 

情報を操っていい気になっていた男性が、

実は”情報”というよく分からないものに

振り回されてしまっていた。ということなのかな。

 

「来客たち」もネットで検索しましたが、

なかなか納得のいく答えは見つかりませんでした。

 

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疑問

男が黒魔術を使って悪魔を呼び出そうとしたら

何故か女性が現れてしまったというお話。

 

何がなんだか分からないけど、

ひょんなことから女性と出会ってハッピーエンド?

 

オチはないけど雰囲気が面白い話でした。

 

向上

読んだ方の殆どがデスノートをイメージするはず。

 

向上というタイトルも、この話が書かれた年代も

全てがドキッとする内容のお話でした。

 

既視感はありますが、読んでいて楽しかったです。

 

ある日を境に

ある日を境に福の神となった男の話。

 

ハッピーエンドのはずなのに

どことなく皮肉な感じのするお話でした。

 

能力

耳の聴こえない男性が、体が不自由になる代わりに

ドンドンと新たな能力に目覚めるお話。

 

少年マンガのネタにそのまま使えそうなお話です。

 

オチもスカッとして面白かったです。

 

まとめ

どの作品も10分位でサクッと読めて

気分転換にはもってこいですね!

 

実は、私が読んだ星新一の作品はまだ2つ目です。

 

前回読んだ「声の網」も面白かったし、

これからもっと読んでいこうと思います!

 

ボッコちゃんという作品が有名なようなので

次はそちらを読んでみようかな。

 

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星新一 ショートショート1001

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ボッコちゃん(新潮文庫)

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