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【ドラクエⅪSネタバレ】クリア後のストーリーにモヤっとした僕なりの解釈

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ドラクエⅪSをクリアしました!

メチャクチャ面白かった!!…のですが、ネット上での評価にもあるように、クリア後のストーリー(というか世界観)には正直モヤっとしてしまいました。

サブイベントも大半をクリアして裏ボスも倒すくらいには遊びきったのですが、クリア後の20時間ほどはどうにも仲間キャラに対してモヤっとしたままプレイしていました。

 

とはいえ、このモヤっとした感情に対して自分なりの答えが見つかったのでまとめていこうと思います。

思いっきりネタバレしますので、見たくない方はここでブラウザバックしてください。

 

 

ドラクエⅪの総評

ドラクエⅪは今までのナンバリングドラクエと比較して最高のドラゴンクエストでした。

私はswitch版のドラクエⅪSを「全ての敵が強い」縛りでプレイしていたのですが、ボス戦では1手も余裕をかませない程のゲームバランスが秀逸でした。

また、中盤で雑魚敵のキングスライムに全滅させられかけたりと、今までのドラクエになかった新しい体験をさせてくれました。

 

登場する仲間キャラクターもみんな魅力的なストーリーを持っており、その上戦闘面ではどのキャラも長所を持っているため、ボス戦ではメンバーを入れ替えながら戦うのが非常にアツかったです。

ネットで戦闘面が低く評価されがちな仲間キャラの”ロウ”も、立ち位置としては賢者的なポジションであり、攻撃、回復、補助と、私のプレイスタイルでは大いに活躍してくれました。

 

ストーリーについても最後までダレる点が無く、プレイすればするほど魔王との決戦へと近づく臨場感は、他のナンバリングタイトルにはない面白さでした。

 

ところが魔王を討伐したその後、ストーリーはもう少しだけ続くのですが、その展開がネット上では非常に賛否が分かれるものになっています。

個人的にもクリア後に関しては感情移入ができないまま、裏ボスと戦うことととなりました。

このせいで、クリア直後の私のドラクエⅪへの評価が100点だったのに、クリア後ストーリーのせいで70点くらいまで下がってしまうこととなりました。

 

ここからはドラクエⅪクリア後の賛否両論な点について語っていきます。

 

ドラクエⅪクリア後のストーリー

賛否両論な点

ドラクエⅪは勇者である主人公と魅力的な仲間たちと冒険を繰り広げ、古より復活した魔王を討伐するという王道的なストーリーになっているのですが、終盤に入る一歩手前でその魔王が復活してしまい、それにより大切な仲間の1人が命を落としてしまいます。

そうした悲しみを乗り越えてなんとか魔王を討伐するわけですが、クリア後のストーリーではなんと過去へ戻る方法が見つかり、その力を持つ主人公だけが記憶を保持したまま魔王復活前の世界に戻り、大切な仲間を救出するというものになっています。

 

ところが、これが非常に賛否の分かれるストーリーでした。

というのも、物語中盤~終盤に魔王が復活して世界が崩壊し、主人公の勇者が目覚めるまでの数ヶ月間、散り散りになった仲間たちはそれぞれの苦境を乗り越え、新たな決意を以て再び魔王討伐へと立ち上がります。

仲間たちが勇者と合流した後も、それぞれが成長したり、絆を深めるイベントをこなしていきます。

具体的には父との和解を果たしたシルビアのイベントや、姉を失った悲しみを堪えてセーニャが決意の断髪をするシーンなど。

グレイグに至っては、彼は魔王が復活した世界崩壊後に仲間になるキャラなので、グレイグとの絆は世界崩壊後にしか存在しません。

 

しかし、クリア後のストーリーで主人公が魔王復活前の世界に戻ることで、これらの扱いが非常に難しいものになります。

これは①並行世界(クリア後の世界と巻き戻った世界の2つの世界線が産まれた)説②巻き戻り(魔王が復活した後の世界はなかったことになる)説の二つの考えが主流であり、いずれにせよスッキリしないものになります。

 

①の説では死んだ仲間だけでなく、主人公までもいなくなった世界が存在することになり、②の説では前述の世界崩壊後の仲間たちの絆や成長がなかったことになります。

もっと言うと、②の説では世界崩壊後の出来事が全てなかったことになるため、世界崩壊後に一緒に旅をして、大魔王を倒し、かけがえのない絆で結ばれた仲間たちが皆死んでしまうのと同義です。

公式では、要約すると「全てはいずれ一つに収束する」というものが回答らしいのですが、非常に曖昧なものになっており、クリア後のストーリーをプレイして後腐れなくスッキリするのは難しいです。

 

ですが、クリア後のサブイベントをクリアしていくうちに、個人的に「こういうことかな?」というスッキリした答えが見つかったので書き連ねていこうと思います。

 

過去へ戻った後の世界

私なりのスッキリ解釈では、クリア後ストーリーの解釈はどちらかというと前述の②です。

過去へと戻る前と後の世界との枝分かれはせず、主人公以外の全ての時間が巻き戻ったというものです。

しかし、実際には世界崩壊やその後の出来事も実際に起こったことであり、その後全ての時間が巻き戻り、主人公以外の人々は全てそれを忘れているだけだ、というのが私なりの解釈です。

こう考えることによって、主人公が過去へ戻る前の仲間達や魔王ウルノーガを倒した思い出等の存在を、過去へ戻った後でも肯定できるようになります。

 

これが妄想でない根拠があります。それは、仲間キャラやその他登場キャラが「あれ?前にもこんなことがあったような…?」とこぼすシーンが数多くあることです。

またグレイグに至っては、ドラクエⅪSでの追加イベントで明確に世界崩壊後のホメロスとの最終決戦を回想するシーンがあり、どう考えてもグレイグの頭のどこかには、主人公が過去へと戻る前の記憶があることが明示されています。

 

そして、恐らく過去へ戻ることへの賛否両論となる一番の原因となったセーニャとのイベントについては、これまたドラクエⅪSでの追加イベントにより「約束通り、私を探しだしてくれましたね。」というセリフがありました。

これは主人公が過去へと戻る直前にセーニャが言った「また...私のことを探しだしてくれますか?」という言葉の伏線回収となっております。

やはり過去へと戻る前の記憶はないものの、グレイグと同様、セーニャも頭のどこかに世界崩壊後の記憶が残っているものと考えても良さそうです。

 

また、個人的に気がかりだった世界崩壊後にシルビアのナカマになった10人ほどの有志も、過去へ戻った先でもいつかナカマだった頃の記憶と本能が目覚め、過去へ戻る前と同じような人生を歩むことになるかもしれません。

こうして考えると、公式の回答である「全てはいずれ一つに収束する」というものにも寄り添えるものになりますね。

解釈はそれぞれの答えがあっていいと思いますが、これが一番スッキリするものではないかと思います。

 

ではなぜセニカがだけが消えたのか

裏ボス討伐後、作中で唯一救われていなかった時の番人セニカを救いに行きます。

忘れられた塔でヨッチの姿になってしまったセニカを勇者の力で元に戻し、勇者の力を分け与えたセニカが過去に戻ることになるのですが、ここでは世界は巻き戻る(消える)ことはなく、セニカだけが過去へと消えることになります。

これでは前述の理屈と矛盾してしまいます。

 

これには悩みましたが、

① セニカは勇者ではなく、勇者の力を分け与えられただけ。

② 勇者が巻き戻るときと違って、セニカの時は勇者の剣が折れなかった。

③ 勇者が巻き戻った際に使った剣は自作の勇者の剣、セニカのときは真の勇者の剣だった。

④ あまりに遠い過去へ向かったことで、世界全部を巻き戻せなかった。

この4つの点のいずれかからこじつけることによってなんらかの作用があったと考えても良さそうです。

①と②は、クリア後に勇者が起こした巻き戻りが正規で、セニカが起こした巻き戻りは不完全だったために世界線が2つになってしまった(ローシュが生存した?)と考えてもいいですし、対して③も剣の違いによる水晶の効果に差異があったとも考えられます。

④も2つの世界線が生まれた理由としてしっくりきそうな感じですね。

 

まぁ、この記事を前提から覆すことになりますが、こんなん多分堀井雄二さんもちゃんと考えてないと思うので、プレイヤーの好きなように解釈していいと思います。

そもそも時の水晶とかいう舞台装置自体がけっこう胡散臭いので、つじつまを合わせるのが難しい・・・

私はベロニカと勇者がいなくなった世界線なんか存在してほしくないという結論ありきで考えてるので、こまけぇことはいいんだよってノリです。

 

そんなこんなで裏ボス戦前後までモヤモヤしたままプレイしていたので、真のエンディングで見られるあんなことやこんなことも感動が半減してましたね。

あと、エピローグ中のドラクエⅠとかⅢのあれやこれやもやりたいことが渋滞しているように感じ、無理やり感動させようという意図しか汲み取れませんでした。

ポッと出の聖竜とかなんやねんって感じだし。

 

でもまぁスタッフロールは問答無用で神でした。あと結婚後イベントも。

 

もう少し分かりやすくても良かった

ドラクエⅪは個人的にはドラゴンクエスト史上最高傑作であり、ストーリーも非常に分かりやすい上に王道だったため、万人におススメできるものだと確信していたのですが、まさかクリア後のストーリーで賛否が別れるとは思いませんでした。

語りすぎるのは良くない、というのも分かるのですが、これまでの超王道ストーリーから地続きなのですから、クリア後についても分かりやすくスッキリできる解があっても良かったのではないかと感じました。

 

とはいえ、とりあえず私は今回の解釈でスッキリできたし、70点へと下がりつつあった評価も95点くらいに戻すことができました。

やはり賛否両論が起こってしまったのは描写不足なせいではないかと感じます。

 

まぁ、ゲームをクリア(魔王ウルノーガの討伐)した時点で全ての脅威が消えているわけですし、過去へ戻るのも勇者であるプレイヤーの選択によるものだし、クリア後ストーリーをやらなくてもドラクエⅪはしっかり完結はしてるんですよね。

仲間達との絆や成長をかなぐり捨ててもベロニカを救出する、という選択をさせるのが製作者の思惑だった気がしないでもないですが、多くのプレイヤーが思い出を捨ててまでベロニカを救出する思い入れを持たなかったことが賛否の原因かもしれませんね。

だって世界崩壊後のセーニャが強すぎるんだもん…(キャラ性能もヒロイン力も)

 

ちなみに私は結婚相手は「幼馴染のエマ」にしました。

影が薄いけど…というかなんでこの子ストーリーに絡んでこなかったんだろう。

幼馴染のヒロインが殆どストーリーに絡まないって斬新ですよね。

 

 

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