「憂鬱でなければ、仕事じゃない」
このタイトルを本屋で見かけるたびに
私はいつも首をかしげます。
そりゃ仕事をしていて
ツラいことが多いのは分かるけど、
仕事=憂鬱ってのは過激すぎるだろうと。
ただでさえ社会で逃げ場を失ってる人がいるのに
それを増長させるのはなんなんだ?と思います。
もしかしたらタイトルはこんなでも
中身は正反対なのかもしれない。
(手に取ったこともない)
百歩譲って、何か大きな山場を乗り越えるために
自分に言い聞かすのはいいかもしれませんが、
格言のように常用していい言葉じゃないハズです。
なぜ私がこの言葉に突っかかるかというと、
こないだ友達から仕事のグチや苦悩を聞いたときに
「まぁ、憂鬱じゃなければ仕事じゃないもんなぁ」
と諦めのようにボソッとこぼしていたからです。
人生を諦観したような友人の表情を見ながら、
『あぁ、この言葉は人生を諦める為の
言い訳にもなる言葉なんだな』
というような印象を受けました。
【憂鬱こそが人生なのだ】と逃げ場を失わせ、
仕事を楽しむことは悪だと植え付ける言葉。
「お前がしているのは仕事じゃない。
分かるか?
もっと憂鬱になんなきゃダメだぜ?」
なんて言われて気持ちを奮い立たせられる人は
そもそもこの本はいらないんじゃないかな。
憂鬱なのが仕事上善いことなんだったら
ひたすら上司のストレスの
はけ口になっていればいいですしね。
人間関係も仕事の内とか言いますしね。
総じて、この言葉は大嫌いです。
日本中の憂鬱を集めて、
この筆者にぶつけられたらいいのに。
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